O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

「いなくなれ群青」を読んで

いなくなれ群青 作者 河野裕 出版社 新潮文庫nex あらすじ この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。 11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。あるはずのない出会いが、平坦な高校生活を一変させる。心を穿つ新時代の青春ミステリ。 11…

「ルビンの壺が割れた」を読んで

ルビンの壺が割れた 作者 宿野かほる 出版社 新潮文庫 あらすじ 「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェ…

「魔眼の匣の殺人」を読んで

魔眼の匣の殺人 作者 今村昌弘 出版社 東京創元社 あらすじ その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外…

「流浪の月」を読んで

流浪の月 作者 凪良ゆう 出版社 創元文芸文庫 あらすじ あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなか…

「さよなら妖精」を読んで

さよなら妖精 作者 米澤穂信 出版社 創元推理文庫 あらすじ 1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が…

「時計館の殺人」を読んで

時計館の殺人 作者 綾辻行人 出版社 講談社文庫 あらすじ 鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交…

「仮面病棟」を読んで

仮面病棟 作者 知念実希人 出版社 実業之日本社文庫 あらすじ 怒濤のどんでん返し、一気読み注意!!強盗犯により密室と化す病院。息詰まる心理戦の幕が開く! 療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。先輩医師の…

「星降り山荘の殺人」を読んで

星降り山荘の殺人 作者 倉知淳 出版社 講談社文庫 あらすじ 雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園…

「みんな蛍を殺したかった」を読んで

みんな蛍を殺したかった 作者 木爾 チレン 出版社 二見書房 あらすじ ――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。 美しい少女・蛍が線路に身を投じる。儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく―― 「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞受賞者である著者…

「すべてがFになる」を読んで

すべてがFになる 作者 森博嗣 出版社 講談社文庫 あらすじ 密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。 孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才…

「屍人荘の殺人」を読んで

屍人荘の殺人 作者 今村昌弘 出版社 創刊推理文庫 あらすじ 神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバ…

「本と鍵の季節」を読んで

本と鍵の季節 作者 米沢穂信 出版社 集英社文庫 あらすじ 堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよ…

「invert(インヴァート)城塚翡翠倒述集」を読んで

invert(インヴァート)城塚翡翠倒述集 作者 相沢沙呼 出版社 講談社 あらすじ すべてが、反転。 あなたは探偵の推理を推理することができますか? 綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はず…