O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

2023-01-01から1年間の記事一覧

「子供たちは夜と遊ぶ」を読んで

子供たちは夜と遊ぶ 作者 辻村深月 出版社 講談社文庫 あらすじ 始まりは、海外留学をかけた論文コンクール。幻の学生、『i』の登場だった。大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。…

「ゴールデンスランバー」を読んで

ゴールデンスランバー 作者 伊阪幸太郎 出版社 新潮文庫 あらすじ 俺は犯人じゃない! 巨大な陰謀に追い詰められた男。スリル炸裂超弩級エンタテインメント。山本周五郎賞、本屋大賞ダブル受賞。衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道され…

「兇人邸の殺人」を読んで ⚠️ネタバレあり

兇人邸の殺人 作者 今村昌弘 出版社 東京創元社 あらすじ “廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。班目機関の研究資料を探し求めるグループとともに、深夜その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。…

「コンビニ人間」を読んで

コンビニ人間 作者 村田沙耶香 出版社 文集文庫 あらすじ 「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世…

「君のクイズ」を読んで

君のクイズ 作者 小川哲 出版社 朝日新聞出版 あらすじ 『Q-1グランプリ』決勝戦。クイズプレーヤー三島玲央は、対戦相手・本庄の不可解な正答をいぶかしむ。彼はなぜ正答できたのか? 真相解明のため彼について調べ決勝を1問ずつ振り返る三島は──。一気読…

「爆弾」を読んで

爆弾 作者 呉勝彦 出版社 講談社 あらすじ 東京、炎上。正義は、守れるのか。 些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。直後、秋葉原の…

「宙ごはん」を読んで

宙ごはん 作者 町田そのこ 出版社 小学館 あらすじ この物語は、あなたの人生を支えてくれる 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活…

「ラブカは静かに弓を持つ」を読んで

ラブカは静かに弓を持つ 作者 安壇美緒 出版社 集英社 あらすじ 武器はチェロ。潜入先は音楽教室。傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説! …

「方舟」を読んで

方舟 作者 夕木春央 出版社 講談社 あらすじ 9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が…

「川のほとりに立つ者は」を読んで

川のほとりに立つ者は 作者 寺地はるな 出版社 双葉社 あらすじ カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠し…

「光のところにいてね」を読んで

光のところにいてね 作者 一穂ミチ 出版社 文藝春秋 あらすじ たった1人の、運命に出会った 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が…

「変な絵」を読んで

変な絵 作者 雨穴 出版社 双葉社 あらすじ あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描…

「かがみの孤城」を読んで

かがみの孤城 作者 辻村深月 出版社 ポプラ文庫 あらすじ 学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこにはちょうど“こころ”と似た…