O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「子供たちは夜と遊ぶ」を読んで

子供たちは夜と遊ぶ


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作者 辻村深月

出版社 講談社文庫

あらすじ

 始まりは、海外留学をかけた論文コンクール。幻の学生、『i』の登場だった。大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番――」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

幼少期にトラウマを抱えた青年木村浅葱が

自分の人生の中の唯一の救いであった兄の藍に会うために

他人を、知り合いを、友達を巻き込んでいく

殺人ゲームの物語

 

なぜ『i』は浅葱にゲームを仕掛けるのか?

なぜ浅葱は『i』に執着するのか?

『i』は本当に兄なのか?

物語が進んでいくごとに深まっていく謎が

気になるので上下巻あるとは思えないペースで

読み終わりました

 

この物語のほとんどのキャラクターは

もう成人を超えていて、自分のその先の人生と

向き合い大人として生きています

 

しかしこのタイトルは子供たちは夜と遊ぶです

年齢的に子供はいないのにこの物語には

このタイトルがついています

 

大人になるとは子供でなくなることではないのだと

この物語を読んで思いました。

二十歳を超えても、昔の古傷は癒えないし、

新しい傷を作るのがどんどん怖くなります

でも精神はあの時と大して変わらないし

持っているものもあの時と大して変わりません

でも周りからは大人になることを求められる。

そういう人生の中で助けてくれるものがあるかないか

その違いがこの物語の根幹にあった気がします

 

「人生ってのは暇潰しなんて生易しいもんじゃない。楽することは許されない、必死になれよ。簡単にはリタイアさせてもらえないよって」

この言葉を彼から聞けたのが何よりも嬉しかったです

 

良い物語でした。最高。

それでは

 

 

 

「ゴールデンスランバー」を読んで

ゴールデンスランバー

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作者 伊阪幸太郎

出版社 新潮文庫

あらすじ

俺は犯人じゃない! 巨大な陰謀に追い詰められた男。スリル炸裂超弩級エンタテインメント。山本周五郎賞本屋大賞ダブル受賞。
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

配達員をやめた主人公が急に主相を殺した犯人として、警察から、マスコミから、世間から、仲間から敵として、追われることになる物語。

誰も信じられない、問答無用で殺される、そんな状況の中で。彼が信じたものは仲間でした。

物語の中盤でも主人公はこういいます。

「人間最大の武器は信頼なんだ」

 

主人公は最初友人に裏切られたことを告白されたことで、逃亡は始まります。

突然再開したのはすべて仕組まれたことでお前は犯人にされるぞ。

もし彼がそれを伝えなければ主人公は序盤で死んでいました。

 

その先にも、途中で誰かの手助けがなければ、主人公は助からなかった場面がたくさん存在します。

もし友達が犯人とニュースとしてでてきても、それでもやっていないと思ってくれる仲間、冤罪を信じてくれた新たな仲間に出会えた彼の強さだと思います。

 

どんな時でも信じてくれるような友達をちゃんと作ることの大切さを知った気がしまう。

 

内容は常にハラハラドキドキの連続で

何が起こるかわからない展開と

伏線を回収された絵解きの爽快感で

かなり面白くて一気読してしまいました。

 

それでは

 

「兇人邸の殺人」を読んで ⚠️ネタバレあり

兇人邸の殺人

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作者 今村昌弘

出版社 東京創元社

あらすじ

“廃墟テーマパーク”にそびえる「兇人邸」。班目機関の研究資料を探し求めるグループとともに、深夜その奇怪な屋敷に侵入した葉村譲と剣崎比留子を待ち構えていたのは、無慈悲な首斬り殺人鬼だった。逃げ惑う狂乱の一夜が明け、同行者が次々と首のない死体となって発見されるなか、比留子が行方不明に。さまざまな思惑を抱えた生存者たちは、この迷路のような屋敷から脱出の道を選べない。さらに、別の殺人者がいる可能性が浮上し……。葉村は比留子を見つけ出し、ともに謎を解いて生き延びることができるのか?! 『屍人荘の殺人』の衝撃を凌駕するシリーズ第3弾。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です。

・ネタバレがふくまれます。

 

感想

今村昌弘の「屍人荘の殺人」から続くシリーズの3作目

ゾンビ、未来予知ときて、今作は巨人がテーマになっていました。

改めてタイトルをみると、きょうじんていの中にも巨人が隠れていて、屍人荘の中の屍の意味を知ったときの衝撃をもういちど味わえましたね。

 

本作では前作と同じように廃遊園地の屋敷から逃げられなくなるいわゆるクローズドサークルの作品ではあるのですが、その状態が心理的に作り出されていました。

抜け出せるけど、抜けだしたら巨人が外に出てしまう。

そんな状態の中で探偵の比留子が動けない状態になり、羽村一人で突然起きた首無し殺人事件と屋敷からの脱出の2つをこなさいといけない窮地に立たされます。

 

比留子も安楽椅子探偵として、事件を解き明かしますが、暴走するかもしれない羽村の危険を案じて単独で行動し始めます。

 

そんな中で繰り広げられる羽村の決断

犯人の正体?

生き残りは誰なのか?

巨人は誰なのか?

がキーワードになっている作品でした。

 

最近「ブラッディマンデイ」というドラマを見返していたので、そこで出てきたセリフをかなり思い出しました。

「なにかを守る者は弱い。
だけどね、守りたいものがない人間は、
どんなに強くても、
最後には勝てない。」

今回の犯人も容疑者も主人公も皆守るものを持っていました。

だから皆この屋敷に立って行動しています。

だから守りたいものがないキャラのいない今回の物語とはあまり関係ないように感じますが、守りたいものへの強さは皆等しく持っていました。

ただそこで分けられたのは、守り切れなかった者と守り切るために戦う者の2つだった。

そういう物語だと僕は感じました。

守るものを持つ強さ。

そしてそれを奪われた時の怖さ。

それを物凄く感じた作品でした。

 

それでは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コンビニ人間」を読んで

コンビニ人間

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作者 村田沙耶香

出版社 文集文庫

あらすじ

「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

人には誰もが進んでいく、まっすぐな道があると思います。

不登校にならず高校に行って、大学に行って、

就職して、結婚して、子供を作って、幸せになる。

そんな多くの人が進むルートをきっと普通と呼ぶと思います

なぜ苦しくても、辛くても、死を選んでも、病気になっても、学校に行くのか?職場に行くのか?それは普通というレールから外れることがなによりも怖いことだと思います。

 

この作品の主人公はそんな普通に執着することもありません。

大学に進んだ後も就職することなく、コンビニバイトを続けて生活します。18年間ただコンビニのために生き、コンビニの歯車になりながら生きています

そんな彼女を周りは心配して干渉してきます。

就職したほうが良い、彼氏を作ったほうが良い。

そんな彼女が少しずつ周りが求める普通に狂わされていくそういう物語です。

 

この本を読んで僕は中学受験の前に、父親が昔言ったことを思い出しました。

「もし高校に行かない友達がいたら、そういうやつとは遊ばなくなるだろう」

当時の自分はそんなことはないと思った記憶があります。

結果高校進学をしなかった友達はいなかったため、今まで忘れていたのですが、これが普通の持つ怖さなんだと今なら思います。

普通じゃない奴は恥ずかしい。おかしい。

きっとこれが世間が持つ認識なんだと思います。

でもそこへの過程や考えを誰も知ろうとはしないのです。

ただの甘ったれだ。頑張んなかった奴だ。

 

しかし今の日本では大抵のことがあっても生きていけます。

頑張んなくても、甘ったれていても、どうにかなってしまうんです。

そんな社会が間違ってるか?正解か?なんてわかりませんが

そういう世界なんだと思います。

 

そんな中で普通という基準にどれだけの意味があるのか?

それが物凄く考えさせられる小説でした。

 

少なくとも僕はまだ普通という手綱を手放すことはできそうにないです。

 

それでは。

 

 

 

 

「君のクイズ」を読んで

君のクイズ

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作者 小川哲

出版社 朝日新聞出版

あらすじ

『Q-1グランプリ』決勝戦。クイズプレーヤー三島玲央は、対戦相手・本庄の不可解な正答をいぶかしむ。彼はなぜ正答できたのか? 真相解明のため彼について調べ決勝を1問ずつ振り返る三島は──。一気読み必至! 鬼才の放つ唯一無二のクイズ小説。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

昨今規制やコンプラに支配されたテレビ番組が

たどり着いたゴールデンタイムに一番増えてしまった番組

クイズ番組

 

そんなクイズ番組では芸能人や俳優だけでなく

最近では東大生を筆頭とした頭の良い

クイズプレイヤーが出てきています

そんな彼らはまるで普通の人間とは違う

さも生まれながらの天才

人間を超越した存在というのを

クイズを通してアピールしてきます

 

しかしそれは本当はクイズという競技があって

そこにルールや環境があるからこそ

彼らはそこで努力し結果を出しているだけなのです

 

だからこそ問題が読めれる前に

問題を正解した本庄の行動が奇妙で

おかしいと感じた主人公がいろんな視点から

本庄というクイズに挑んでいく物語

 

クイズプレイヤーが考えている思考

ベタ門の存在や運の存在

主人公の思考が常に書かれるているため

クイズプレイヤーが普段何を考えて

クイズに何を生かしているのか

というのがわかります

 

ミステリーサスペンス要素は少ないものの

クイズプレイヤーの思考やルーティンが

少しわかってくるので普通に面白かったです

 

 

 

 
 

「爆弾」を読んで

爆弾

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作者 呉勝彦

出版社 講談社

あらすじ

東京、炎上。正義は、守れるのか。


些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

君が悪い容疑者スズキタゴサクが

違う事件で取り調べを受けている間に

爆弾事件の予言をします

 

霊能力によって予言したと語る彼は

不自然の語りの中でまた次の事件を予言していく

その予言を警察は止めることができるか

そういう作品

 

良い意味で気持ち悪い作品という印象が

いまだに残っています

それはスズキタゴサクという人物に対してもだし、

昔警察をやめさせられた刑事に対してもだし、

人の努力を思いを見ないで石を投げる人にもだし、

自分の現状をいつまでも環境のせいにする人もだし、

とにかく人間の汚いところを書くのが物凄く上手いです

 

徐々にストーリーが進むごとに見えてくるのは

社会という世界の中で負けてきた人の姿です

日本という国で住んでいる限り

そんな人たちにも人権はあるし

どんな人でも等しく平等と憲法は言います

 

でも平等なわけありません。

汗水垂らしてお金を稼ぎ、納税をする人

何度も失敗を繰り返し、ようやく報われた人

頑張りすぎて、どこかで壊れてしまった人

親のすねを、かじり続ける人

努力もせずどこかで諦め、下を向いた人

想いもよらない事故で何かを失った人

どう考えたってどこかで人は優劣をつけます

 

そんな世界は正しいでしょうか?

命の価値は平等であるべきなのでしょうか?

(最近今際のアリスを観た影響を受けています)

それを深く考えてしまいました。

 

少しネタバレを挟むので気になる人は読み飛ばしてください

 

_______________________

 

 

話の中で子供とホームレスの命が天秤にかけられます

もしこれが道徳の授業ならだれも正解など出しませんが

きっとだれもがが子供の方が大事だというと思います。

 

ある種トロッコ問題のような問ですが

きっとトロッコ問題よりも簡単に答えを出せる人が、

多いのではないかと思います

命は、数よりも質が重要なのでないでしょうか?

 

もしトロッコ問題の

一人が、小中高と勉強を頑張り、良い企業に勤め

そこでも成果を出そうと努力してる人で

五人が、生まれてこの方努力をせず

常に環境のせい運のせいにし続け

今も生活保護で生活している人

なら普通のトロッコ問題よりを出せる人が

増えると思います

 

人は平等ではない

その本質はこういう部分を含めて考えると

もっと見えてくるのかもしれません

 

 

_______________________

 

 

ということで命の価値の話はここまでにして

内容の感想としては、かなりのめり込むほど

ハマりました

 

気持ち悪いからこそ

それを知りたい

スズキタゴサクを知りたいと

思わされる感覚がありました

 

 

 

「宙ごはん」を読んで

宙ごはん

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作者 町田そのこ

出版社 小学館

あらすじ

この物語は、あなたの人生を支えてくれる

宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

母とはなにか、父とはなにか、子供とはなにか、家族とはなにか

各々が考え、悩み、傷つけ、傷つけられ

正解のない苦悩に悩まされる

それでもおなかは空いてしまうから

美味しいごはんをしっかり食べよう

そんな小説

 

主人公の宙はかなり複雑な家庭で過ごしています

母親になれない母、いない父親

でもそんな母もいろいろ事情があって

子供の辛さ、親の辛さ

両方の辛さがわかってくるからこそ、後半の怒涛の展開に読者も推し潰れそうになります

 

そんな生活の中で彼女たちを勇気づけたのは

一つの料理、そして一人のシェフでした

 

宙の生活を観ていると

自分はいかに恵まれた環境で生まれ、育てられ、

今があることのかというのがわかります

でも今の僕は宙ほど立派な人間ではないし、

ほとんどの人が宙ほど大人びてないと思います

恵まれた環境も大切ですが、それ以上に一人で悩み、迷い、ぶつかり、転ぶ、

そんな経験もきっと大切でだからこそ

子育ては大変で、親になるのも大変なんだと思いました

 

恵まれた国とそうでない国との違いは

ごはんに好き嫌いがあるというのを観たことがあります

ごはんを栄養補給でなく、娯楽としての要素も含まれるのは

恵まれているからだそうです

 

誰もが平等におなかが空き、食事が必要だからこそ

そこに格差が生まれる、

でもだからこそ人は美味しいごはんに幸せを感じるのだと思いました

悩んでいてもおなかはすいてしまうんだから

辛い時こそおいしいものを食べましょう

たくさん食べましょう

「一番いけないのは、おなかが空いていることと、1人でいることだから」

これはサマーウォーズの名言ですが

辛い時こそ誰かとごはん食べよう

そう思える小説でした