君のクイズ
作者 小川哲
出版社 朝日新聞出版
あらすじ
『Q-1グランプリ』決勝戦。クイズプレーヤー三島玲央は、対戦相手・本庄の不可解な正答をいぶかしむ。彼はなぜ正答できたのか? 真相解明のため彼について調べ決勝を1問ずつ振り返る三島は──。一気読み必至! 鬼才の放つ唯一無二のクイズ小説。
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
昨今規制やコンプラに支配されたテレビ番組が
たどり着いたゴールデンタイムに一番増えてしまった番組
クイズ番組
そんなクイズ番組では芸能人や俳優だけでなく
最近では東大生を筆頭とした頭の良い
クイズプレイヤーが出てきています
そんな彼らはまるで普通の人間とは違う
さも生まれながらの天才
人間を超越した存在というのを
クイズを通してアピールしてきます
しかしそれは本当はクイズという競技があって
そこにルールや環境があるからこそ
彼らはそこで努力し結果を出しているだけなのです
だからこそ問題が読めれる前に
問題を正解した本庄の行動が奇妙で
おかしいと感じた主人公がいろんな視点から
本庄というクイズに挑んでいく物語
クイズプレイヤーが考えている思考
ベタ門の存在や運の存在
主人公の思考が常に書かれるているため
クイズプレイヤーが普段何を考えて
クイズに何を生かしているのか
というのがわかります
ミステリーサスペンス要素は少ないものの
クイズプレイヤーの思考やルーティンが
少しわかってくるので普通に面白かったです