O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「砂漠」を読んで

砂漠 作者 伊阪幸太郎 出版社 実業之日本社文庫 あらすじ 仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合…

「変な家」を読んで

変な家 作者 雨穴 出版社 飛鳥新社 あらすじ 謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋----間取りの謎をたどった先に見た、「事実」とは!? 知人が購入を検討している都内の中古一軒家。開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間…

「凍りのくじら」を読んで

凍りのくじら 作者 辻村深月 出版社 講談社文庫 あらすじ 藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せてい…

「栞と嘘の季節」を読んで

栞と嘘の季節 作者 米澤穂信 出版社 集英社 あらすじ 猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。 高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだっ…