作者 伊阪幸太郎
出版社 新潮文庫
あらすじ
俺は犯人じゃない! 巨大な陰謀に追い詰められた男。スリル炸裂超弩級エンタテインメント。山本周五郎賞、本屋大賞ダブル受賞。
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない──。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
配達員をやめた主人公が急に主相を殺した犯人として、警察から、マスコミから、世間から、仲間から敵として、追われることになる物語。
誰も信じられない、問答無用で殺される、そんな状況の中で。彼が信じたものは仲間でした。
物語の中盤でも主人公はこういいます。
「人間最大の武器は信頼なんだ」
主人公は最初友人に裏切られたことを告白されたことで、逃亡は始まります。
突然再開したのはすべて仕組まれたことでお前は犯人にされるぞ。
もし彼がそれを伝えなければ主人公は序盤で死んでいました。
その先にも、途中で誰かの手助けがなければ、主人公は助からなかった場面がたくさん存在します。
もし友達が犯人とニュースとしてでてきても、それでもやっていないと思ってくれる仲間、冤罪を信じてくれた新たな仲間に出会えた彼の強さだと思います。
どんな時でも信じてくれるような友達をちゃんと作ることの大切さを知った気がしまう。
内容は常にハラハラドキドキの連続で
何が起こるかわからない展開と
伏線を回収された絵解きの爽快感で
かなり面白くて一気読してしまいました。
それでは