変な絵
作者 雨穴
出版社 双葉社
あらすじ
あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
前作「変な家」と同じように、雨穴さんのブログテイストの作品かな
って思いながら読み始めましたが、今作はそうではなく
しっかり一つの物語として完成しており、
奇妙な絵が関係した3つの短編集になっています
全く関係なさそうな3つの短編はある一つの事実によって一つにつながります。
前作では、特殊な間取りからの急展開の真実公開だったのに対し
今作はしっかりとしたヒントが置いてあるため
推理ミステリーとしての楽しさも感じることもできます
不思議なブログに隠された、最悪のシナリオ
行方不明になった男の子と不思議な母親
殺された先生を追って、当時の生徒が真相を追う物語
何が関係して、何が起こったのか
是非考えながら、読んでみてください
最近、「真相をお話しします」も並行して
読んだりしているのですが
最近の売れ筋の中で軽く読めてちゃんとびっくり要素のある
ミステリーみたいな、作品がトレンドの一つになっているのだな
と改めて思いました
YouTubeの切り抜きが流行ったり、ファスト映画が流行ったり
敷居が低くて、すぐに楽しめる
小説にもついに降りてきたなという感じがします
しかしジャンルとして売れているというだけなので
これからもいろんなジャンルの作品は続いていくと思いますので
いろんな作品を楽しんで読書していきたいです