O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「invert II 覗き窓の死角」を読んで

invert II 覗き窓の死角

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作者 相沢沙呼

出版社 講談社

あらすじ

反転、再び。

あなたは探偵の推理を推理することができますか?

嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリランキング5冠『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、発売即重版10万部『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く待望の第3作目。犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

衝撃の結末を迎えたmediumの

ドラマが来月に決まり

ついに発売されたいinvert2

倒叙ミステリーらしいパワーのあった

前作と同じように基本的なシナリオは

城塚翡翠が事前にわかっている犯人の

アリバイを壊したり、犯行方法の推理

証拠発見や、犯行動機など

前作の展開をそのままに

新しくストーリーを作りました

といった感じのミステリー作品です

 

そしてこれは言っていいのか

わかりませんが

今作では前2作品のような

「どんでん返し」の要素が

まったくないので

ミステリー作品を自分を騙してくれる

びっくり箱みたいな読み方をして楽しむ人や

そもそも城塚翡翠というキャラが

好きではない人にはお勧めできないです

これは本編の中でもinvertの時から

言われてることだと思います

 

僕も十角館の殺人のあのラストに

出会ってからミステリー作品を

騙されたいと思いながら読んでいた人間

なのですがミステリー作品を色々楽しむ

うえでこう読むのは良くないことが

多いなと思ってミステリー

はあまり読まなくなりました

 

別にこういった読み方を否定する

気はありませんし

僕もわざわざミステリーを読まなく

なるのは違うのではと思うこともあります

しかし、こういう楽しみ方をしていると

犯人を予想できたり、トリックが

予想できた時の落ち込み度は半端ないです

 

本来は犯人を当てる作家と読者の戦いであった

はずの場所にこういう気持ちで読むのは

良くないと勝手に判断し

僕はいろんな本を読むようになりました

個人的に今の方が読書生活は楽しいので

特に問題ないですし

ミステリーも完全に読まないわけ

ではないので良かったと思ってます

 

これで僕が言いたいのは

ミステリーでどんでん返しがないから微妙

って言うのはやめようってだけです

事前の自分語り長くてすいません

 

桜子さんやビブリア古書堂のような

キャラ+ミステリーが好きな人や

無難にミステリーをしっかり推理して楽しめる

人は面白いと思いました