O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「ルビンの壺が割れた」を読んで

ルビンの壺が割れた

f:id:OY002:20220309171347j:image

作者 宿野かほる

出版社 新潮文庫

あらすじ

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作!

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

30年前に恋人同士だった男女の

SNSのやり取りだけで

物語が進行していき

過去に隠されたものが

だんだん見えてくる物語

 

まず最初に言えることは

この作品をミステリー作品や

どんでん返し作品と考えながら

読んではいけないということです

前提としてこの作品のどんでん返し要素

がわかる伏線は貼られていません

(僕が見逃しているだけかも)

 

そのためミステリーでも

どんでん返しでもなく

ただ何となく何も考えずに

読むのがちょうどいい小説だと思います

 

基本的に後から過去に起きたことの情報が

少しずつ明らかになっていき

この二人の結婚当日に起きた

彼女失踪の真実がわかるように

なっています

 

正直この真実を面白いと思うか

つまんないと思うのかは

物凄く意見のわかれるところだと思いますが

僕は嫌いではなかったです

 

しかしひとつ言えるのは

期待しないで読んだほうがいいということです

正直小説を読むうえですべてに

共通する読み方だとは思いますが

特にこの作品はその読み方が

重要だと思います

 

ということで

文庫本で169ページで500円くらいで

買えるので軽い感じで

1時間ちょいで読み終わる

ライトな小説として読むにはちょうどいい本

でしたのでポップにはどんでん返しと

ありますが期待せず

軽い気持ちで読んでみてください