invert(インヴァート)城塚翡翠倒述集
作者 相沢沙呼
出版社 講談社
あらすじ
すべてが、反転。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?
ミステリランキング五冠を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、待望の続編は犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集!
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
普段はハードカバーを買わない僕が
前作のmediumが好きすぎて
お年玉をもらったのを
いいことに買ってしまいました
mediumを読んだ方はわかると思いますが
あの終わり方からどう続編に持っていくのか
なと不思議に思いながら読みましたが
そう来たかという感じで最高でした
あらすじにもある通りこの作品は
倒叙ミステリで事前に犯人が
わかった状態ではじまり
自殺や事故に仕立てようとする犯人の視点と
犯人がわかりながら犯行方法と証拠を探す
城塚翡翠の視点の両方から書かれていて
ミステリー小説で推理することのなる
フーダニット「誰が犯人か」
ホワイダニット「どうして犯行を」
の部分が最初から明らかになっており
ハウダニット「どうやって犯行を」
という部分を推理することに
なるのですがこの部分だけながら
読者への挑戦状となっていて
解答編前に古畑任三郎のように
問題をまとめて提起してくれていて
犯人が犯したミスは何なのか
翡翠はどうしてこの真相に
たどり着いたのかを推理させられて
かなり新しいなと思いました
痛い話僕はミステリーが好きなのは
自分の考えた仮説をひっくり返されて
騙されたと思わされるのが大好きなので
あまり深くあてに行こうと思うことが
ないのですがこの作品の翡翠のセリフで
推理小説の醍醐味はた探偵が論理を
組み立てるとこにあるといい最近の
推理小説にびっくりを求めている人が
多すぎると言っており個人的に
かなり耳が痛くなり必死のその事件
を推理したのですが普通に当たらなかったし
びっくり要素も入ってきて本当に
面白かったです
これをきっかけに改めてしっかり推理して
読むのが面白いなと気付かされながら
mediumのような衝撃要素もあり
本当に素晴らしい作品でした
mediumを読んでない人は
早くmediumを読んでから
mediumを読んだ人は早急に
読んで観てください