O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「本と鍵の季節」を読んで

本と鍵の季節

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作者 米沢穂信

出版社 集英社文庫

あらすじ

堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。

放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

実は再読なんですが

感想を書いたことがないので

普通に書きます

 

古典部シリーズや小市民シリーズで

お馴染みの米澤穂信さんの青春ミステリー作品

であり読みやすい短編集になっていながら

すべての作品にキーワードである

本と鍵がちりばめられていて

本当に良かったです

 

この作品も人が死なないミステリーであるため

基本的に推理する謎はちょっとした疑問

であるはずなのに実はこの疑問の

裏ではとんでもないことが隠れている

という感じで自分の予想を越えてくる

展開が多くて一気に読むことができました

 

それにこの作品は推理披露パート

が終わった後にもまた新たなる

展開があったりして

これが解決してなくねっていうのは

そのあとに完璧に回収されるので

安心して待つことができます

 

あとは他の青春ミステリー作品よりも

ビターな感じがして学生生活のなかでの

友人関係をどこまで大切にすべきかに

ついて改めて考えることにもなりますし

最後のある人物はどういう選択を

とるべきなのかをしっかり考えながら

迎える読後感は最高です

 

ということで

短編で読みやすいながら

かなり衝撃度が高い謎が多くて

どのレベルのひとでも楽しみやすい

作品だと思うので是非読んでみてください

2週目でも面白かったです