GOTH
作者 乙一
出版社 角川文庫
夜の章あらすじ
連続殺人犯の日記帳を拾った森野夜は、次の休日に未発見の死体を見物に行こうと「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる者〈GOTH〉を描き本格ミステリ大賞に輝いた乙一の出世作。「夜」を巡る短篇3作を収録
僕の章あらすじ
世界に殺す者と殺される者がいるとしたら、自分は殺す側だと自覚する少年「僕」。もっとも孤独な存在だった彼は、森野夜に出会い、変化していく。彼は夜をどこに連れて行くのか? 「僕」に焦点をあてた3篇を収録。
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
猟奇的殺人鬼に興味があり、
死について特殊な思いを持った
主人公僕と
自殺願望がありながら死ぬことはなく
主人公と何か通じ合うもののある
ヒロイン森野夜
二人が織りなす狂気ミステリー
作者乙一さんがあとがきでで書いた通り
ライトノベルとして書かれた作品です
そのため物凄くエグめのグロ描写がある割には
かなり読みやすい小説になっています
しかしかなりグロイ描写が多いので
そういうのが嫌な人はやめたほうが良いと思います
展開は前後編両方3話の物語で構成され
最後の一章が少し仕掛けのある物語になっています
主人公たちは猟奇的殺人鬼の犯行を
追って犯人がどうして犯行を行うのか?
どう犯行を行っているのか?
犯人は誰なのか?
というのを追及して到達するのですが
それを警察に通報したり
犯人に詰め寄ったりするわけではなく
ただ見ていたり
なんなら犯人の犯行に協力することもあります
しかしある一点において主人公は
犯人に近づき、忠告をします
その一点が何なのかは是非本編でお確かめください