O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「夏の花火と私の死体」を読んで

夏の花火と私の死体

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作者 乙一

出版社 集英社文庫

あらすじ

九歳の夏休み、私は殺されてしまったのです……。少女の死体をめぐる兄妹の暗黒の冒険。斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、天才少年・乙一のデビュー作

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

好きな声優グループのDIALOGUE+の

曲「夏の花火と君と青」を調べようと思ったら

その候補欄に夏の花火と私の死体があって

なんとなく気になるじゃないですか

気付いたら買ってました

 

内容はある夏殺された主人公の死体を

どうにかして隠そうとする兄弟のストーリーを

死体の視点から語っていくという

斬新なホラーサスペンス作品

 

死体視点と銘打っておきながら

動かない死体の視点では絶対に

わからない兄弟の視点も描かれていて

最初はおかしいなと思っていたんですが

実はこれ主人公はまだ死体の中にいると

思っていながら実はもう主人公の魂は

天に昇っていてこれは神様視点から

書かれているのではないか

そう考えると

この作品のまた違う部分も見えてきて

面白かったです

 

内容自体は小学生の兄弟二人が

何とかして死体を隠して事件を隠蔽しようと

する話なのですが

関係ないと思っていた設定が

あとから関係してきたり

死体がもう少しで見つかりそうみたいな

ゾクゾク感もかなりあるので

ホラーが好きな人でも

サスペンスが好きな人でも

楽しめると思います

 

もう一つの話優子では

夏の花火と私の死体とはまったく関係ない

話でありながら数年前の鬱ゲーの

ようなストーリーを体験でき

いわゆる賛否両論のあるあの方法で

書かれた作品なので

好きな人と嫌いな人がわかれそうな

作品ですが僕は好きでした