余命3000文字
作者 村崎羯諦
出版社 小学館文庫
あらすじ
5分で読めて、あっと驚き、わっと泣ける
「大変申し上げにくいのですが、あなたの余命はあと3000文字きっかりです」ある日、医者から文字数で余命を宣告された男に待ち受ける数奇な運命とは――?(「余命3000文字」)。
「妊娠六年目にもなると色々と生活が大変でしょう」母のお腹の中で六年も引きこもり、ちっとも産まれてこようとしない胎児が選んだまさかの選択とは――?(「出産拒否」)。
他、「彼氏がサバ缶になった」「不倫と花火」など、書下ろしを含む全26編を収録。
摩訶不思議な世界で描かれる涙と笑い、そしてやってくる“どんでん返し"。著者渾身のデビュー作!
『小説家になろう』発、年間純文学【文芸】ランキング・第1位(2020年8月26日獲得)作品、待望の書籍化!
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
タイトルあらすじポップに
ひかれて買いましたが
かなり独特で面白い短編集でした
3000文字で一人の人間の余命宣告から
寿命までを書き上げた余命3000文字から
始まります
この物語の設定が素晴らしくて
何気ない日常を続ければ文字数は使わないし
何か特殊な行動をすると文字数が
かかってします
たしかに人生は何気ないいつも通りを
過ごすとすぐに過ぎていくし
特殊なことをすると長く感じるし
印象にも残って振り返った時に
確実に出てきます
自分の人生の文字数を変えるのは
自分しかないというのを改めて
考えられた作品でした
基本的にぶっ飛んだ設定の作品や
予想外の展開が多い短編集で
かなり異質の雰囲気がただよう作品が
多くて終わりかたも
病みエンドやハッピーエンドや泣きエンドなど
読めないところもとても良かったです
個人的に特に残った短編は
・彼氏がサバ缶になった
・精神年齢10歳児
・大誤算
でした
この作品たちも語りたいですが
結構刺激的な最初にひかれる話なので
自分で味わって欲しいです
短編集で読みやすいと思うので
是非読んで見てください