O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「仮面山荘殺人事件」を読んで

仮面山荘殺人事件

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作者 東野圭吾

出版社 講談社文庫

あらすじ

ビデオ製作会社を経営する樫間高之の婚約者・森崎朋美が交通事故で亡くなった。その三ヶ月後、高之は、亡き婚約者の父・伸彦から「一緒に別荘に行かないか」と誘われた。森崎家では毎年夏になると、別荘で数日間の避暑を楽しむのだが、今年は亡き娘を偲ぶために集まろうということだった。高之や伸彦以外に、伸彦の妻・厚子、朋美の兄・利明、朋美の従妹・篠雪絵、篠家の主治医・木戸、朋美の親友・阿川桂子、伸彦の秘書・下條令子がこの山荘に集まった。

しかし、あろうことか、この八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入し、彼らは監禁されることとなる。恐怖と緊張が高まる中、あらたな事件が発生する。篠雪絵が、部屋で何者かに背中をナイフで刺されて殺害されてしまうのである。強盗犯の仕業かとも思われたが、状況から考えて、犯人は強盗たちではありえず、この山荘の集まった残りの男女七人のうちの誰かの可能性が高かった。銀行強盗の侵入に乗じて、雪絵を殺害したのは一体誰なのか?そこには、驚くべき事実が隠されていた。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

まず先に言ってしまうと

僕は最後の真相の部分がなんとなく

読めてしまいよくこの作品で評価されている

大どんでん返しの部分があまり楽しめなかった

ためおそらく他の人よりは作品を

楽しみきれなかった部類だとは思いますが

それでもかなり面白かったです

 

銀行強盗から逃げてきた犯人たちに

よって作り出される出られない屋敷

いわゆるクローズドサークルの作品で

そこに1年前に亡くなった

高之の婚約者である朋美の自殺が

実は誰かによる殺人だったのでは

ないかというところから

疑心暗鬼が生まれていく

少し他とは毛色の違う作品でした

 

普段ミステリーをよく読む人には

クローズドサークルにしては

何かが違うという違和感が出てくる

と思いますがその部分がこの作品の

一番の伏線になっていて

そこから最後の大どんでん返しへ

とつながるのでどちらかというと初心者向け

なのかもしれません

 

それでも読んでいる最中の

銀行強盗が入ってくる設定や

朋美が自殺だったのか他殺だった

のかという部分などは

とても良くできていて

必死になって考察しながら読んでいた

時の熱量はかなりあった

ので作品としての完成度はかなり高い

のかなと思いました

 

本編は285ページで終わって

構成もかなりわかりやすく

すぐに一気読みできるので

一度手に取って読んでみる

ことをオススメします

 

東野圭吾の昔の作品は

読んだことがなかったのですが

他も読んでみたいな思いました

とりあえず次本買うときは

ある閉ざされた雪の山荘でを

買って読んで観ようと

思います