O.Yの読書感想文

月平均4冊しか読まないにわかですが、自分なりに読んだ本の感想まとめています。

「許されようとは思いません」を読んで

許されようとは思いませんf:id:OY002:20220701223954j:image

作者 芦沢央

出版社 新潮文庫

あらすじ

「これでおまえも一人前だな」
入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。
上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。
だが売上伝票を見返して全身が強張る。
本来の注文の11倍もの誤受注をしていた――。
躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、
姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。
人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。

 

⚠️注意⚠️

・あくまで個人の感想です

・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します

 

感想

久々に短編集を読みたいなと思って

家を探していたらあったのがこれだったので

読み始めました

 

短編は

目撃者はいなかった
ありがとう、ばあば
絵の中の男
姉のように
許されようとは思いません

の5編になっているのですが

どれもサスペンス小説でありながら

少し系統が違っていて

色んなパターンのサスペンスを見ながら

中にはどんでん返し要素もあり

読んでてあきにくい短編だなと思いました

 

個人的にはタイトルにどうどう出ている

許されようとは思いませんよりも

姉のようにが物凄く好きでした

注意深く見ていれば気づくはずの

異変を見逃したばかりに

この作品は大きく姿を変えます

これに気づけば詰まんないし

気付かなければ面白いのです

 

そしてもし気づかなければ

2週目はきっと違う見え方を

しているので是非2回目も

読んでみてください

 

他の短編でも

最後はしっかり閉めてくれるので

サスペンスを軽く読みたい

という人は読んでみていいと思います