恋に至る病
作者 斜線堂有紀
出版社 メディアワークス文庫
あらすじ
僕の恋人は、自ら手を下さず150人以上を自殺へ導いた殺人犯でした――。
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは?
斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!
⚠️注意⚠️
・あくまで個人の感想です
・ネタバレをできるだけ最低限に押さえる努力はしていますしこの先を読んだあとでも面白く読めるようにしているつもりですが一切ネタバレされたくない人は読まないことを推奨します
感想
まずこの作品の凄さは読むのが
やめられなくなることだと思います
僕は基本小説は時間をかけて読むので
週1で一冊のペースでしか読まないんですが
買ってからページを開いて1日で
読み終わることはほぼないので
これはこの作品の魅力だと思います
内容はあとがきにある通り
寄河景という少女が宮嶺を愛したのか
愛していなかったのかがメインとなっており
人によっては解釈が変わるだろう考察要素も
良かったと思います
(個人的には前者が有力)
この作品の一番恐ろしい所は
自殺ゲームという凶器の殺人ゲームの首謀者
寄河景という少女を嫌いになれないことに集約
されていると思います
150人もの人を死に追いやった首謀者を
快楽犯なのにまったく怖さがないので
読んでいてもう僕自信も騙されるん
じゃないかと思って本当に怖かったです
少し思ったのは200ページくらいまでは
面白くて止まらなかったですが
終盤がの展開が速すぎるのと
警察の捜査のシーンはもっとあっても
良かったのかなと思いました
後は最後の4行に対する
ポップは少し過剰過ぎるなとも思いました